Lookup
先週、ニュースレターでも触れた映画『エブエブ』がアカデミー賞を受賞しました。作品賞のほか助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、監督賞、主演女優賞を受賞しており、今回最多の7冠とのこと。まだご覧になっていない方はぜひ。
さて、今週はOpenAIが開発するチャットボットサービスChatGPTを支えるAI言語モデルの最新版のGPT-4を発表したことが話題をさらいました。シリコンバレー銀行の破綻なども話題ではあるのですが、このニュースレターで細かく触れることではないだろうということで。
ChatGPTは、いろんな方が「これはどうだ」「あれはどうだ」と様々な使い方をSNSでシェアしています。その様子や、実際にChatGPTからの回答を見ていると、大きな変化にはつながることは間違いないですね。もちろん、リスクについての言及もありますし、適した使い方についてもありますが。
このAIについての盛り上がりと合わせて、重要な概念だと感じるのが、稲見 昌彦教授が提唱する「自在化」です。以下、『身体の「自在化」により、できることが増える社会へ――「人機一体」の実現で進める人間拡張工学』より引用。
この機械による「自動化」と並立する概念として、稲見教授は「自在化」を提唱している。自在とは、心のままであること。「自在化」は、人間のやりたくない作業でなく、「人間がやりたい作業」を、機械やコンピュータを駆使して、より心のままにおこなえるようになることを指す。
「新しいものを創ったり、新しいことを体験したり、人間のやりたいことを時空や身体的制約を超えて実現させていくこともできる。それが自在化です」
自在化の身近な例として、稲見教授は文字入力時の「漢字変換」や「予測変換」を挙げる。たとえ漢字を覚えていなくとも、先まわりまでして漢字を示し、人間の「書きたい」を支援してくれる。
ChatGPTのような技術を踏まえて、自らが心のままにやりたいことに向き合う。変化を受け入れながら、自在化のための良い機会だと捉えていきたいですね。
今週末はスティーブン・スピルバーグの自伝的作品『フェイブルマンズ』を観に行く予定なので、来週のニュースレターではまた映画の感想をお届けしているかもしれません。それでは、みなさんもよい週末を。
─モリジュンヤ
Update
今週更新したinquire.jpの記事をお知らせします。今週は取材記事といくつかのニュースを掲載しました。
取材記事
inquire.jpは、メディアパートナーとして、2023年3⽉24⽇(⾦)〜26⽇(⽇)に品川・THE CAMPUSで開催されるポップアップイベント「Lifestance EXPO」に参画しています。イベントの開催を前に、PARaDEの代表取締役社長・中川淳氏と、副社長の佐々木康裕氏のお二人にお話を伺いました。
イベントレポート
2023年3月11日に開催された、日本で「B Corp™️認証」を取得する企業が一堂に会する参加型フェア「Meet the B」についてレポートしています。
ニュース記事
Related Information
今週も、designingやinquire Studioを中心にいくつかの発信を行いました。ぜひお時間ある際にご覧ください。
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Featured Projects 2023
designingによるイベント「Featured Projects 2023」も参加者を募集中です。「よいものづくり」をテーマにしたトークセッションとマーケット、ワークショップの複合イベントとなっております。みなさまのご来場お待ちしています。
上記に関連して、今週はセッションの紹介記事も公開中です。ぜひご覧ください。Featured Projectsについては、こちらから。
editorial studies
さらに、広がり続けるメディアや編集の可能性を探究し、その担い手として未来の創造に貢献するためのイベントシリーズ「editorial studies」の参加者を募集中です。
第2回は、「社内シンクタンク」に求められる役割、どのように立ち上げ、運営していくことが必要なのかについて、いくつかの支援を手掛けてこられたCobe Associeの田中 志さんをゲストにお招きし、お話を伺います。ぜひご参加ください。
第3回は、「The HEADLINE」などを展開する株式会社リバースタジオ代表の石田健さんをお招きして、AIテクノロジーとメディアの共生にはどのようなポテンシャルがあるのか、メディアにおいて人が担う役割は何になるのか、想定しておくべき倫理などについてお話を伺います。
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