#41 未来に向けた省察的な実践
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しばらく配信に時間が空いてしまいました…。不定期での配信が続きそうですが、みなさんにお知らせがあるときにはこうしてお届けしていけたらと思います。
複数の新しい概念や手法が登場し、それぞれが思い描く未来をつくるための活動が進んでいます。そうした動きを見ていると、「答えがない」と言われる時代においても、可能性は無数にあるなぁと感じます。
難しいのが、どれかひとつだけが「正解」というわけではない点。それぞれの特長や課題があり、それを見つけながらも、実践を重ねていく必要があります。自らの活動の客観視と、信じながらの実践のバランスをどうとるのか。
ドナルド・ショーンは、現代の専門家のあるべき姿を「省察的実践者(Reflective Practitioner)」として提唱しました。これは現場で実践する専門家のモデルを説明したものなのですが、この「省察的」という言葉にはヒントがあるように思います。
「省察的」とは、自らを省みて、善悪や是非を考えること。実践を進めながら、提唱する概念や枠組自体も含めた省察を行っていくことがバランスを保ち、よりよい未来を作り出すためには必要なのではないか、と。
ふと、そんなことに思い至り、改めて省察的実践者について学んでみようと思っています。
Update
最近、inquire.jpに掲載した記事を紹介します。
2024年3月に開催され、メディアパートナーとして参加した「IMPACT SHIFT」のセッション模様を伝えるレポートの掲載が始まりました。当日、会場にいらっしゃった方も、いらっしゃらなかった方も、ぜひインパクトについてどのような内容が交わされたのかたをチェックしてみてください。
今後も順次レポートを掲載していく予定です。他の記事もぜひ楽しみにしていてください。
インパクトといえば、ゼブラ企業を支え社会課題解決と持続的な経営に挑む企業を増やす会社、ZEBRAS AND COMPANYが、2024年6月21日に社会的インパクトと経済性の両立を目指すゼブラフェス『ZEBRAHOOD 2024』を開催します。
今年はインパクトをはじめ、オルタナティブな経済を盛り上げていこうという動きがより活発になりそうです。春はイベントシーズンでもあるので、いろいろと参加しながら、未来を描いていきたいですね。
Information
「研究“知”とともに、次なる社会を探索する」をミッションとして、人文・社会科学分野における研究エコシステムを豊かにするためのさまざまなプロジェクトを展開するデサイロの新たな活動をinquire.jpとして応援しています。
研究から生まれる知を、研究者とアーティストの協働を通して制作・表現することで、いまの時代や社会のあり方を考える実践するイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」が2024年4月13日、14日の週末に開催されます。
人文・社会科学分野に関心のある方、それらから生まれた様々な作品に関心のある方はぜひチェックしてみてください。