#42 複雑さに向き合い続けるケイパビリティ
Lookup
物事はたいてい複雑にできている。
認識しやすくするために、共有しやすくするために、単純化される。単純化によって、削ぎ落とされてしまうことがあまりに多いがため、複雑なものを複雑なまま受け止めていこう動きもある。
一方で、「複雑なままでいいのだ」と、紐解くことを諦めているような場面にも遭遇する。複雑さと単純さ、思考と直観、抽象と具体。これらを行き来しながら、世界を認識できるように漸進する。
そうした態度こそが必要なことなのではないかと、ふと考える。感じること、考えることを放棄せず、事象に向き合うには体力も必要だ。「ネガティブ・ケイパビリティ」が重要だとされるのはよく分かる。
Update
2024年3月に開催された「IMPACT SHIFT」のセッション模様を伝えるレポートをすべて掲載しました。全部で9本の記事を、こちらにまとめています。関心ある方は、お時間ある際にぜひ。
春はイベントシーズン。夏に向けて、いくつかのイベントでメディアパートナーとして伴走予定です。
ひとつは、ゼブラ企業を支え社会課題解決と持続的な経営に挑む企業を増やす会社、ZEBRAS AND COMPANYによる2024年6月21日に社会的インパクトと経済性の両立を目指すゼブラフェス『ZEBRAHOOD 2024』。
もうひとつは、「これからの時代のいい会社」を考え、実践する企業の共同体である「PARaDE」によるイベント「Lifestance EXPO 2024」です。こちらは昨年に引き続き、メディアパートナーとして参加となりました。今回のテーマは、「はたらく」。はたらくとライフスタンスの関係も、なかなか考えがいのある問いになりそうですね。
Pickup
いろんなイベントが開催されていて、紹介しないのはもったいないということで、気になったイベントなどを紹介するコーナーを新設してみました。ご紹介したい取り組みがある際は、こちらで紹介していきますね。
今回紹介するのは、「社会課題解決と事業成長を両立するには」をテーマに、変革をデザインする方法を知る・考える・体験する、1日のトークセッション&ワークショップ「変革のデザイン」です。
ロフトワークさんが主催で、ビジョン、システミックデザイン、組織づくり、次世代共創などがキーワードのイベントになるそうです。場所は渋谷のQWS。日時は2024年6月6日とのこと。オンライン視聴は無料になっているので、関心のある方はぜひ。
Information
最後はインクワからの紹介コーナー。まずは、来週月曜日5月13日に開催されるデザインの可能性を探究するメディア『designing』が不定期に開催しているオフラインイベント「ANY by designing」のご案内です。
第4回のテーマは、「デザインと倫理」。デジタルデザインをバックボーンにインクルーシブデザインに取り組む方山れいこさん、技術哲学者である七沢智樹さんのお二人をゲストにお招きし、本テーマについて少人数で考えます。
続いて、今月末開催の領域横断型のデザインの祭典「Featured Projects 2024(フィーチャード・プロジェクツ 2024)」のご案内です。2024年5月24日(金) - 5月26日(日) の3日間、コクヨ株式会社東京品川オフィス『THE CAMPUS』で開催します。
今回もinquire Letterをお送りしました。しばらく不定期の配信が続きますが、引き続きよろしくお願いいたします。