#49 文化、経済、社会
3つの創造的循環を生む
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「経済社会」は、経済活動と社会の相互作用を指し、経済と社会の両方の側面を考慮した概念だとされる。社会の一員として、ここの相互作用や、両方の側面を捉えて活動していくにはどうするのがいいのかと考えている。
経済や社会がうまく作用し合っていれば、そこから様々な文化が育まれる。また、文化から経済や社会がよい影響を受けることもある。ただ、「文化経済」という言葉で表現すると、文化芸術領域を指していることが多く、もう少し広げて捉えたい。
文化、経済、社会…。これらの領域がうまく相互に作用し、循環していくことが、思い描く未来に近づいていくための大切なはずだ。が、なかなかきれいにまとめるのが難しく、うんうんと悩む日々を過ごしている。
きれいにまとまっていなくとも、こうした領域において循環が生まれるように媒介していきたいことは変わらない。こうして少しずつ、考えたことを共有させてもらいながら、活動を育てていきたいと思う。
inquire / モリジュンヤ
Pickup
読んだ本や記事、観た映画などをピックアップして紹介していきます。今回は、映画『シンシン/SING SING』を紹介。
ニューヨーク州にあるシンシン刑務所で実際に行われている収監者更生プログラムである舞台演劇を題材に、この刑務所に収監された男と収監者仲間たちとの関わりを実話を基に映画化した作品。
キャストは主演のコールマン・ドミンゴなど数人以外は、この更生プログラムを受けた元収監者たちが本人役で登場。なんと、主要キャストの85%以上が実際に元収監者であり、構成プログラムの卒業生及び関係者たちで構成されるという点でも注目の作品です。
作中では、収監者たちが抱えている痛みや葛藤を描きつつ、プログラムを通じてどのようにそれらに向き合っているかが描かれます。私は演劇には詳しくないのですが、演出家として登場する人物が演技の指導だけでなく、プログラム参加者たちのインナーワークやグループワークのファシリテーションをしている様子も印象的でした。
「自分が完璧だったと思える瞬間を思い出して。どこにいる?誰といる?何が見える?どんな匂いがする?」
こうした問いかけから、一人ひとりの参加者たちから共有される語りは、とても個人的なことなのですが、非常に心を打たれました。「自らの傷を深く共有することは、普通行わない。それを行っているものは演者だ」という言葉と合わせて投げかけられている様子や、次第に参加者同士の関係が築かれていく様子が描かれます。
個人的に、一番印象的だったのは、「プロセスを信じよう。そして、互いに支え合うんだ」というセリフ。収監されている彼らは、外の世界に出られるかどうかはわかりません。頑張ったからといって、結果が伴うとは限らない。だとしても、過程に意味がないわけではありません。不安や怒りの気持ちもありながら、なんとか変わろう、希望を持とうとする彼らは、時に感情が溢れ、周囲にぶつけてしまう。そうしたときも、「プロセスを信じて支え合う」という行動ができるかどうか。様々なシーンで、人間として生きるうえでの大切なことを教えてもらった映画でした。
気になる方はぜひ、劇場に足を運んでみてください。
Update
こちらではinquire.jpに掲載した記事を紹介。一つの団体だけで実施できることには限りがあり、コラボレーションして取り組んでいる事例の紹介となりました。
こうした連携を生み出すために共通して大切なことはなにか、というのは考えたい問いです。
Information
こちらではインクワイアからのお知らせを紹介していきます。時折、掲示板のようにインクワに関係する人の活動をお知らせすることもあります。ということで、今回は応援したいプロジェクトの紹介を。
インクワイアのパートナーとしてもよく一緒に活動している小池さんが、マイプロジェクトとして持続可能な「まちの書店」をつくるためのクラウドファンディングをスタートしました!インクワイアとしても応援しているプロジェクトです。書籍や書店に関心のある人はぜひチェックしてみてください。
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