Lookup
心惹かれるやりたいと思うことがある。そうだったとしても、それが周囲の称賛が得られにくいものだと、周囲からの支持が得られやすいものに自らの思いを変換してしまいがちです。
自分のエゴだけでなにかを進めることはできませんが、周囲からの声に耳を傾けすぎても自分のやりたいことからズレていってしまう。これらを混ぜすぎず、一度分けてみて、まず自分のやりたいことに耳をすませるのが大事だと思っています。
そのワクワクを言葉にして、自分が確かめられるようにした上で、それをどう周囲に伝えていくかを練っていく。なにかを形にしようとしている人と話すときにはこの話をします。
メディアとしても、自分たちが発信すべきだと考えていることと、周囲が求めていることの双方に向き合うのは重要なこと。誰にも届かない発信は価値につながりませんが、かといって求められるばかりことを発信するだけでも、価値を生んでいるとは言い難い。
今週紹介したオランダの独立調査報道メディア『Follow The Money』の姿勢を知って、そんなことを考えていました。外部からの刺激が少なくなる年末年始は、内側から自然と湧き上がる気持ちに向き合ってみるのも良さそうです。
今週もinquire Letterをお届けします。いろいろあった2022年もあと少しになってきました。寒暖差のある日々が続いているので、みなさんご自愛してください。
─モリジュンヤ
Update
今週更新したinquire.jpの記事をお知らせします。今週は取材記事やキーワードの解説記事、いくつかのニュースを掲載しました。
今回取材したオランダの独立調査報道メディア『Follow The Money』は、「クイックに答えを知りたい」「『自分が正しい』と確認したい」といった読者のニーズに応えることを避け、ときに飲み込みづらい事実を報道し続けています。その姿勢に、私たちメディアも学べることが多くあるように感じます。
また、今後重要になるキーワードを解説する記事の掲載もスタートしました。今週は、「シビックテック」を取り上げました。市民がテクノロジーを活用して、自分たちの生活における課題の解決を目指すシビックテックについて、その背景や事例について解説しています。
今週は、ニュース記事として、保育園や学校といった教育施設を支援するサービスを紹介しました。教育機関や行政だけでは解決できない問題に、民間のプレイヤーが参画していく動きは今後も重要になってくると考えています。
inquire Cast
今週もinquire Castを更新しました。今回は、以前inquire.jpに公開した「内省を促す『日記』──過去の自分という亡霊との対峙について」を題材に、日記を書くことについて雑談的に話しました。ぜひ記事とあわせて、お楽しみください。
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今週も、inquire Studioを中心にいくつかの発信を行いました。ぜひお時間ある際にご覧ください。
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