#65 テクノロジーと平和への姿勢
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この週末で世界情勢には大きな変化がありました。米国とイスラエルによるイラン攻撃です。米国が1月にベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したのに続く、国際法違反の疑いが濃い軍事介入。批判の声を上げるのはイスラム諸国などにとどまり、欧州各国や日本といった先進国の多くは明確な批判を避けている状況です。
また、この攻撃にAI「Claude」が使用されたと報じられています。開発元のAnthropicは、暴力目的や兵器開発、監視目的でのClaude使用を利用規約で禁じており、米戦争省(旧国防総省)からのセーフガード撤廃要求を拒否していました。トランプ大統領は拒否に対する報復として連邦政府機関でのAnthropic製品の即時使用停止を命じていたにもかかわらず、攻撃作戦ではClaudeを使用したようです。AIの安全性を巡る議論が、もはや技術論ではなく、戦争と直結するものになりました。
AIが戦争の道具となり、その開発企業が国家権力との緊張関係のなかで判断を問われています。そして、私たちはそのテクノロジーを日常的に使いながら仕事をし、暮らしている。以前から、世界の出来事と日々の暮らしは地続きのものとして捉えようと努めてきましたが、より一層つながりが深く、複雑になったように感じます。
AIの恩恵を享受しながら、そのAIが戦争に使われる現実をどう受け止めていくのか。テクノロジーの利便性や可能性を語りながら、その裏側にある暴力の構造にどう向き合えばいいのか。この問いに向き合っていかなければならないと感じています。
inquire / モリジュンヤ
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