#79 倫理的な野心
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6月12日から公開された映画『Michael/マイケル』を観ました。マイケル・ジャクソンの人生を描いた伝記映画で、監督はアントワーン・フークア。脚本はジョン・ローガン。主演は、マイケルの甥にあたるジャファー・ジャクソンが務めています。ライブパフォーマンスの迫力や、有名な楽曲の制作背景などに触れられるいい作品でした。
マイケル・ジャクソンといえば、慈善活動を行っていたことでも知られています。作中でも様々な問題に心を痛め、活動を行っている様子が描かれていました。純粋に問題に向き合い、自分に何ができるのかを考え行動していた人だったのだと思います。
その純粋さに触れた後に思い出したのは、いま読んでいるルトガー・ブレグマンによる著書『倫理的野心を持て あなたの才能を浪費せず、変化を起こすための10章』です。この本では、自身の才能を社会をよくするために使おうと呼びかけいます。
まだ読んでいる途中ではあるのですが、倫理的な野心を持つことの重要性を筋道を立てて伝えてくれる一方で、それで動ける人とそうではない人が出てくるのだろうとも感じました。
純粋に問題に共感し、自分にできることはなにかないかと考え、なんらかの表現にかえる。その表現や行動に触れて、心が動かされる。そういう側面も存在するはずです。マイケル・ジャクソンのような規模で行うことは難しかったとしても。
論理と感覚。両面にどう働きかけて、社会の問題を解決し、よりよくするために活動をしていけばいいのか。映画と書籍を少し結びつけつつ、そんなことを考えた週末でした。
inquire / モリジュンヤ
Information
こちらはイベント情報など、inquireからのお知らせを掲載するコーナーです。
Event
inquiring futures #2「自律する組織を問い直す」
ティール組織、ソース原理といった組織のあり方が広まる一方で、形骸化や理念先行の弊害も見え始めました。AIも組織の一員になりつつある今、改めて「自律する組織」はどうあるべきなのでしょうか。
ゲストには、山田裕嗣さん(令三社)と中村真広さん(ウィルネクスト)をお迎えします。自律する組織とは、そもそもどのような営みなのか。誰のための、何のためのものなのか。どのように構築し、どのように運営していくものなのか。参加者とともに問い直します。
日時:2026年6月25日(木)19:00〜21:30(開場 18:30)
会場:HOME WORK VILLAGE 209教室
参加費:2000円
NPO法人soar主催「人の可能性を開くチームとリーダーシップ」
6月29日(月)から、モリが理事として運営に参加しているNPO法人soarが開催する、全7回のオンライン講座「人の可能性を開くチームとリーダーシップ」にインクワイアとして協賛しています。
この講座では、関わる人たちの可能性がひらかれ、葛藤や変化を含んだプロセスのなかから創造が生まれていくような、チームとリーダーシップのあり方を探求していきます。
現代の「結果」を重視する組織では、葛藤や迷いが後回しにされがちですが、感情や衝動を置き去りにすると、チームは少しずつ閉じてしまいます。だからこそ、揺らぎを含んだ「プロセス」に目を向け、人が本来の力を発揮し、一人ひとりが自分の意思や願いから行動していくチームづくりを一緒に考えられたらと思います。
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編集部がピックアップしたイベント情報などをお知らせします。
【山形開催】『誰もがデザインする時代のデザイン』刊行記念イベント「誰もがデザインする時代、のその先」──考え途中の談話室Vol.1
「考え途中の談話室」は、毎回話し手(ゲスト)を迎え、ひとつのテーマについて “今考えていること” を持ち寄る対話シリーズ。
今回は、今年3月に刊行された翻訳本『誰もがデザインする時代のデザイン 日々の営みからソーシャルイノベーションを生み出すための思想と実践』(エツィオ・マンズィーニ 著)を起点に、「デザインの民主化」以降の実践や思想に目を向けながら、「誰もがデザインする時代の、その先」について考えます。
ゲストは、本書の翻訳を手がけ、福井県鯖江市と山形県を行き来しながら地域での実践を続ける森一貴さんと、武蔵野美術大学教授であり、長年「デザインでひらく、デザインをひらく」というミッションに取り組んできた、コンセント代表・長谷川敦士さん。
ゲストのふたりが近年注目している視点「多元世界に向けたデザイン」なども手がかりに、デザインの手法を用いた問題解決、あるいは、単なる問題解決にとどまらず、デザインを用いてどのような意味や関係性、世界観を形づくろうとしているのかを探っていきます。
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